広島聴覚障害者福祉会のめざすもの

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福祉会のめざすもの

この法人は、聴覚障害児・者を主に、障害のある人たちの地域生活支援に関する諸事業を行っています。これらの事業は、コミュニケーション環境の整備を行うことにより、ろう重複障害者等の自立と社会参加をめざし、地域で安心して生活を営むことができるように支援します。また、ろう重複障害者・ろう難聴児、ろう高齢者の福祉の増進を図り広く公益に寄与することを目的としています。

福祉会の理念

福祉会からメッセージ

アイラブ作業所は聴覚の障害に加えて、他の障害(視覚・知的など)を併せ持つろう重複障害者が、地域で安心して生活し、生き生きと働ける場として1999年、中区吉島に誕生しました。2回の移転を経て、2017年、広島市の市有地を借りて現在の場所に施設を建設しました。施設には定員20名の生活介護と定員25名の就労継続支援B型事業、ならびに障害者相談支援事業所、法人本部が入っています。作業所では手話や触手話などのコミュニケーション手段を通して、仲間をつくり、お互いに成長しながら、豊かな生活を築いていけることを目指しています。

ヘルパーステーション・アイラブは、ろう重複障害のある仲間たちから余暇を充実したいという声に応えて、2010年に開設しました。現在は、移動支援・同行援護・居宅介護の障害福祉サービス事業と介護保険の訪問介護事業をしています。

放課後デイサービス「手と手の広場」は聴覚に障害のある子どもたちの放課後デイサービスとして、2013年に中区光南2丁目に開所、2017年に手と手の広場(2)を吉島東に開所し、より多くの子どもたちに必要な支援ができるようになりました。現在は約45名の子どもが登録し、日々、言葉の学習や発音練習、年齢の違う集団での遊び等を通じて、日本語の文章力や社会性を学んでいます。

グループホームアイラブの家は、親の高齢化や仲間の高齢化に伴い、たちまちすぐにでも入居したい利用者の要望に応えて、2021年に賃貸の建物を改装して開所しました。併せて、ショートステイも併設で1日2名のショートステイを開所しています。

職員の声

以前受けた研修の中で、(支援員をしていて一番うれしかったことは何か?)と聞かれたことがあります。私にとって一番うれしい瞬間は、仲間が私の名前を覚え呼んでくれた時です。そこから少しづつコミュニケーションや関りが広がっていきます。
1 人の仲間を囲むいろんな支援者がいてみんながその人のことを考え関わります。
私たちは、一人の人の毎日を、人生を変えていける仕事をしているのだと思います。そして、その中で私自身たくさんの人とつながり名前を覚え分かりあえるかけがえのない時間をすごしているのだと思います。

昨年5月に支援員として入社しました。手話の経験がなく、1からのスタートでした。1つずつ先輩職員から教わりながら、利用者の方々と関わらせていただきました。何より嬉しかったことは、利用者の方々が「自分たちをわかってほしい」「コミュニケーションをとりたい」との思いから、積極的に手話を教えてくださることでした。
その時に、コミュニケーションの第一歩はお互いの“笑顔”であるということも気づかされました。 手話の上達と共に、心も近づいていきます。すると、困っていることも伝えやすくなり、解決に向けて一緒に考えていくこともできるのではないかと思っています。一人一人に合った形で良い方向に進んでいけるよう、そして、毎日全員に笑顔で過ごしていただきたいという思いを胸に、頑張っていこうと思っています。

ヘルパー